「寄付ベンチ」制度がもたらす新たな公共貢献の形

寄付を通じて社会に貢献する文化は、世界各地さまざまな形で存在しています。

例えば、寄付者の名前を刻んだ「ドナーウォール」や、
文化施設・病院などに寄付者のプレートを設置する仕組みは広く知られています。

今回、愛知県が導入する「寄付ベンチ」も、こうした寄付文化の新しい形と言えるでしょう。
公園のベンチに寄付者の名前を刻むことで、地域社会に貢献しながら、
その想いを形に残すことができる制度ですが、この「寄付ベンチ」について
考えてみたいと思います。

公共施設への寄付文化をより身近に


愛知県大村知事が記者会見で発表した「寄付ベンチ」では、寄付者の名前や
メッセージが刻まれたプレートを公園のベンチに設置できるとのこと。

寄付は県民や企業から募る予定で新設や更新が必要な合わせて99基のベンチ
が対象です。
この仕組みは、これまで美術館や大学、病院などで導入されてきた
「ドナーウォール」の考え方を、より身近な公共空間へと広げるものです。

海外では、多額の寄付をした人の名前が大学の建物や病院の病棟に
刻まれることが一般的です。
日本でも、文化施設や神社仏閣などで寄付者の名前を掲示する例は見られます。
しかし、日常的に利用する公園のベンチにこうした仕組みを導入することは、
珍しい事例ではないでしょうか。
このような呼びかけは地域の人々が寄付をより身近に感じられるようになる
きっかけになりそうだと思いました。

公園ベンチの増設がもたらす利便性と価値

公園のベンチは、誰もが利用する大切な公共インフラですが、
十分な数が設置されていない公園も少なくありません。
特に高齢者や子ども連れの家庭にとって、適切な場所にベンチがあるか
どうかは、公園を快適に利用できるかどうかに直結します。

筆者も子どもと公園へ行く際はどっしりとベンチに腰かけ、
ママ友とのおしゃべりを楽しんでいますので、ベンチが多い公園は
大変ありがたく感じています。

寄付によってベンチが増えれば、公園の利便性が向上し、多くの人にとって
より快適な空間となります。
また、寄付者の名前が刻まれたベンチは、地域の歴史の一部となり、
公共の場に寄与した人々の存在を後世に伝える意義も持つでしょう。

👸私の名前が入ったベンチを孫やひ孫が目にする未来なんて
ワクワクしてしまいます、、

地域愛を育み、公共空間を大切にする文化へ

この寄付ベンチのもう一つの重要な意義は、寄付者自身の意識の変化に
なるかもしれません。
自らの名前が刻まれたベンチが設置されることで、寄付者は地域社会に
対する関心をより強く持つようになることでしょう。

また、公園利用者も「これは誰かの善意によって設置されたものだ」と
認識することで、公共施設をより丁寧に扱う意識が生まれるかもしれません。

愛知県では、この制度を通じて、持続可能な地域づくりを目指しています。
今後、他の自治体でも同様の取り組みが広がることで、
公共施設への寄付文化がさらに発展していくことが期待されます。

大村知事が仰った

心に残る人生の節目や思い出、公園への愛着や大切な人への思い、
企業や団体の社会貢献活動の証といった、心あたたまるメッセージを募り、それぞれのマイルストーンとして残していただきたい
というメッセージは素晴らしいと思いました。

今日のソーシャル

今回は、愛知県の事例でしたが愛知県といえば2005年に「愛・地球博」が
実施され、閉会後はその余剰金を原資に「あいちモリコロ基金」が
設立されたのを記憶しています。
今年は愛・地球博からちょうど20年ということで周年事業も開催され
次世代につながる活動を計画的にされていることが伺えます。
(やりっぱなしではなくて素晴らしいです👏)

何気なく過ごしている日常の中で当たり前のように目にしている
私たちの
住む地域の活性化や環境美化に力をいれているNPOも多く
存在します。
公園の花壇のお花がシーズンごとに変わるのも、子ども達の通学路に
障害物が無いか定期的に確認されているのも、自治会や地域の方々、
NPOのご尽力があってこそ。

道に落ちているゴミを1つだけでも拾うことから社会貢献に参加できる
のです。
ぜひ、あなたも「1つの良いこと」を見つけてみてください。
寄付でも社会貢献に参加できます
  • HAPPY NEW EARTH
    持続可能な社会を目指し、環境や人に優しいライフスタイルを提案するプラットフォームです。
    オーガニック製品やエシカルな取り組みを紹介し、より良い地球の未来を共に創ることを目的としています。
  • 公益財団尾瀬保護財団
    尾瀬の自然を未来へ守り伝えるために活動する公益財団法人です。
    環境保全や調査研究、エコツーリズムの推進を通じて、尾瀬の貴重な生態系を守り続けています。
  • 一般社団法人 雲ノ平トレイルクラブ
    日本最後の秘境と称される雲ノ平の自然を守るために活動する団体です。
    登山道の維持管理や環境保全活動を通じて、美しい山岳景観と持続可能な登山文化の継承を目指しています。
  • 特定非営利活動法人森は海の恋人
    森・里・海のつながりを大切にし、持続可能な環境と地域社会を築くことを目指す団体です。
    生態系保全や地域資源の活用を通じて、自然と共生する未来の創造に取り組んでいます。
  • 公益財団法人かながわトラストみどり財団
    神奈川県の自然環境を守り、次世代へ引き継ぐことを目的とする公益財団法人です。
    森林や里山の保全活動をはじめ、環境教育や緑化推進事業を通じて、持続可能な地域づくりに貢献しています。

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