神奈川県発!ふるさと納税でNPOを応援する新制度とは?
というイメージがあるかもしれません。
地域課題に取り組むNPO法人を自分で選んで直接応援することができます。
これまでのふるさと納税と何が違う?神奈川県の画期的な仕組み
2023年度、神奈川県は「NPO応援寄附」として、寄付者が応援したい
NPOを選び、ふるさと納税の仕組みを活用して支援できる制度を
モデル事業としてスタートさせました。
このモデル事業では、NPO法人が公募形式で参加し、寄付者は
県を通じて希望する団体を指定して寄付を行う形式でした。
そして2024年度から本格実施されるにあたり、制度名は
「神奈川県NPO等支援寄附金」に改められ、より使いやすく透明性の高い
仕組みとして整備されました。
支援対象のNPO法人は県が公募・選定し、活動の質が担保される
専用ポータルサイトが整備され、スマートフォンからも
簡単に寄付が可能寄付者へのお礼メッセージや活動報告の閲覧機能も追加予定
2023年度との違いとして、2024年度は「選定されたNPO法人が事前に
一覧化され、寄付者がポータルサイト上でNPOを
“直接指定して支援できる”点」が大きな進化です。
利便性と透明性が大幅に向上し、寄付のハードルがぐっと下がりました。
なお、2024年度からの制度は、神奈川県の公式サイト内
「NPO等への寄附のご案内」ページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/md5/cnt/f380004/npo-select.html)
にて、支援対象のNPO法人や寄附方法の詳細が案内されています。
他自治体との違いは?NPOにとっての「直接支援」が生むインパクト
他の自治体でも「ふるさと納税×NPO支援」の制度は存在しています。
たとえば
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東京都:特定のNPO分野への寄付は可能だが、分配方式のため
“どの団体に届くか”は不透明 -
静岡県:地域活動団体を支援するメニューはあるが、
寄付先の選択肢が限られている
これに対して神奈川県の制度は、寄付者がNPO法人を“指定”でき、
そのまま全額が寄付される点が最大の特徴です。
これはNPOにとっても非常に大きなメリットであり、予算の見通しが
立てやすく、活動資金としてダイレクトに使うことができます。
💬筆者が都内のNPOにインタビューした際は、制度としてはありがたいが
思ったほど寄付も集まらず、安定した活動資金獲得とはなっていないとのこと。
これでは寄付した人にも納得した支援方法にはならないですね、、
なぜ今?この制度が生まれた背景
新型コロナウイルスの影響や物価高騰などにより、地域の福祉や教育、
子ども支援などに取り組むNPOは慢性的な資金不足に陥っています。
特に補助金や助成金に頼る構造では、継続的な支援が難しい現状が
ありました。
神奈川県は、こうした地域課題の解決を担うNPOの力に着目し、
「ふるさと納税」という市民に浸透した仕組みを活用して、民間と
行政の新しいパートナーシップモデルを構築しようとしています。
この制度は単なる寄付制度ではなく、「自分のお金で地域の未来をつくる」という、市民参加型の社会づくりの第一歩なのです。
応援のカタチをもっと身近に:寄付者にとっても嬉しいポイント
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神奈川県の返礼品を受け取ることができる(寄付額の上限内で)
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寄付金控除の対象となる(自己負担は実質2,000円)
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応援したいNPOを“自分で選べる”楽しさ
例えば、子ども食堂、地域福祉、高齢者支援、環境保全など、
自分が大切だと感じるテーマを選んで応援することができるのです。
「ふるさと納税」は寄付文化を育てるか
NPOは地域の課題解決に欠かせない存在です。
しかし、多くの団体が資金面で不安を抱えており、行政に代わって
地域福祉を担うには持続的な支援が不可欠です。
今回の神奈川県の取り組みは、「ふるさと納税」を“消費的なもの”から
“応援の手段”へと変える大きな一歩となる可能性を秘めています。
他の自治体でもこのモデルが広がっていけば、日本の寄付文化が
さらに根付いていくかもしれません。
筆者も今年は神奈川県にふるさと納税をしてみようと思います
あなたの寄付が、地域を支える力になります。
▶ 神奈川県のNPO応援寄附について詳しくはこちら: https://www.pref.kanagawa.jp/docs/md5/cnt/f380004/npo-select.html
今日のソーシャル
地方から都市部に人口が流出する中、「生まれ育った地域にも貢献したい」
という思いを形にするために導入された制度です。
当初は返礼品が話題となりましたが、近年はNPO支援など
社会貢献型の寄附にも注目が集まるようになりました。
見せています。日常的な寄付を通じて、社会貢献の輪をさらに
広げていきましょう。
- 認定特定非営利活動法人トラッソス
外国にルーツをもつ子どもたちへの学習支援や多文化共生の
地域づくりを推進しています。 - 特定非営利活動法人イシュープラスデザイン
社会課題の「見える化」とその解決に向けた情報発信・
共感形成をデザインの力で支援しています。 - 認定NPO法人児童虐待防止協会
児童虐待を防ぎ、子どもたちの健やかな成長を支えるための
相談・啓発・支援活動を行っています。
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